Back         関東大会県予選の5位決定戦は55−8で合同Aに勝利!!


 5月10日(日)11:45〜 鹿嶋市卜伝の郷運動公園グランドで関東大会県予選の5位決定戦が行われ、日立一高は前半26−5
後半29−3、計55−8で、合同A(太田一・水戸農・水城)を破り、まずは定位置(県内5位・県立高校1位)をキープしました。

 快晴、やや風はあるものの先週ほど気温は高くなく、ウォーターブレイク(給水のための試合中断)を挟むことなく試合を進行
 この試合は、先週、右手指を負傷したフッカー大高が先発から外れ、右プロップ萩谷も右肩の負傷を抱えながらの出場となり、リザーブ
をお願いしていた水泳部の藤井君(附属中ではラグビー部)を急遽右WTBで先発起用せざるを得ない緊急事態となりました。

 前半4分 敵ボールスクラムを押してターンオーバーした後、左右に揺さぶり、最後は左WTB田口(1年)の記念すべき初トライで
先制、ゴール不成功(5−0)
 12分、敵陣スクラムでの相手リターン・ザ・ボールのフリーキックから右オープンに展開し、ラックを連取し、最後は左フランカー
篠田が左中間に強引にねじ込みトライ、ゴール成功(12−0)
 この後、試合は膠着状態。セットプレー(スクラム・ラインアウト)では圧倒しているものの、先週と同じくBKの攻撃が単調なため
相手のディフェンスに読み切られており、ゲインラインを切ることができず、キックチェイスが揃って出ていないためカウンターを喫し
たりで点差を広げることができません。
 それでも21分、ラインアウトノッコンからのスクラムをターンオーバーし、ラックの連取から左プロップ藤田がインゴールに飛び込み
トライ、ゴール成功(19−0)
 24分には、中央付近のラックからSH小宮が上げたハイパントをフランカー篠田がナイスキャッチ、そのまま独走しトライ、ゴール
成功(26−0)
 しかし、この日は風の影響もあり安定を欠いたキックオフでのノッコンから自陣スクラムとなり、右オープンに展開した相手FBの
ライン参加であっさりとトライを喫し、ゴール不成功、前半を(26−5)で折り返します。

 前半のやや嫌なムードを払拭すべく、後半開始5分、敵陣ゴール前に迫ってラックを連取し、右フランカー藤沢が飛び込んでトライ、
ゴール成功(33−5)
 12分にも、敵陣ゴール前ラックからbW稲野辺キャプテンが飛び込みトライ、ゴール失敗(38−5)と点差を広げます。
 しかし、ここからまた攻めあぐね、22分にはラインアウトからのCTBクロスでノットリリース・ザ・ボールの反則を取られ、相手
ペナルティゴール成功で(38−8)と、またまた嫌なムードが漂います。どっちが勝っているんだか分からない雰囲気です。
 現状を打開したのは、FWのひたむきなプレイでした。25分、トライ後のキックオフからフッカー小川がナイスキャッチでターン
オーバー、一気にゴール前まで迫り、ラックの連取から得たペナルティを、SH小宮が強気に攻めてトライ、ゴール失敗(43−8)
 このプレーで息を吹き返した日立一高は、続く27分にも敵陣・敵ボールのラインアウトをロック岡野がクリーンキャッチでターン
オーバー、左プロップ藤田に繋いでそのままトライ、ゴール失敗(48−8)
 終了間際にも、キックオフ後のラックからSH小宮が上げたハイパントを追走してタックル、その後のラックをターンオーバーして
フッカー小川から右WTB藤井に繋ぎ、藤井が俊足を飛ばして相手ディフェンスをすり抜け、ゴールほぼ中央にトライ、ゴール成功
(55−8)となったところでノーサイド。終わってみれば【55−8】、数字だけ見ればワンサイドゲームでしたが圧倒感がなく、
FWの頑張りと個人技とでスコアを重ねた試合となりました。

 まずはギリギリ15人が大きな怪我もなく、勝つべき相手にはキチンと勝ち、上位私立高にも五分の勝負を挑んだということで、収穫の
多い大会となりました。
 選手たちは、良くも悪くも練習どおりに一所懸命プレイしています。部員不足による怪我の心配から練習試合が十分にこなせず、ディ
フェンスのいない中での練習では実践の勘も身につかないこともあり、現状ではベターな結果を残したと評価したいと思います。
 今後は、いかに実戦経験を踏むか、そしてBKが地域を考慮して変化をつけた、セオリーどおりの攻撃ができるかに掛かっています。

 GW最終日に、遠くの会場まで多数足を運んでくださった、OB・父母・関係者の皆様には、心から御礼申し上げます。

【今回の写真提供:OB長谷川氏】