平成25年度全国大会県予選の第1戦(1回戦)が、10月5日(土)11:40から堀原運動公園自由広場で行われ、日立一高は水戸一高に
前半35−0、後半40−0、計75−0で快勝しました。
(堀原運動公園自由広場は、2年ほど前までは駐車場として使用されることも多く、芝は禿げ、凹凸もひどく、惨憺たる有様でしたが、本校ラグ
ビー部第三代監督だった滑川正昭先生が管理事務所長に着任されてからは管理及び芝の育成に尽力され、今ではメインの競技場よりも青々とした
芝が繁り、見違えるようなグランドに様変わりしています。)
朝からの雨は、ウォーミングアップを始める頃にはほぼ上がっていましたが、試合開始直後に再度降り始め、ハンドリングと展開を生命線とする
本校にとっては、やや不安を抱かせるスタートとなりました。
試合開始直後は、相手のハンドリングミス等もあり、敵陣深く攻め込みますが、やや詰めが甘くなかなか得点につながりません。それでも辛抱
強く攻撃を継続し、敵陣ゴール前でラックを連取し、最後はSH小宮がラックサイドを突いて先制トライ、ゴールも決まって7−0とリード。
その後も、良い形でボールを継続しながら攻め込みますが、外からの声が足りなかったり、肝心なところでハンドリングミスが出たりと、なか
なかリズミが掴めません。それでも、13分にはキャプテン村山がゴール前ペナルティから縦に切れ込んでトライを奪い、14−0とリードを広げ、
16分、23分には両CTBが、28分にはプロップ橋場がトライを奪い、コンバージョンも全て決め、35−0とリードして前半を終了しました。
前半のFWは、ラインアウトで安定したボールを供給できず、またラックサイドのディフェンスが甘く、しばしば相手FWに食い込まれるなど、
課題を残しています。BKも意図的なアタックによるトライを奪えず、どこか中途半端な印象を受けました。
後半が開始される頃にはすっかり雨も上がり、絶好のコンディションとなり、4分、自陣でのペナルティからSHが速攻を仕掛け、フォローした
フランカー志賀がインゴールまで走りきって右コーナーにトライ、ゴールは不成功でしたが、40−0とまずは先に得点を奪います。
その直後、5分から10分にかけてはこの試合最大のピンチとなりました。自陣でのペナルティから一気に攻め込まれ、タッチキックのミス等も
あり、一時はゴール目前数10cmに迫られましたが、前半とは見違えるような粘り強く堅いディフェンスで凌ぎ切り、ピンチを脱しました。
14分には、ペナルティ覚悟で飛び出してくる相手ディフェンスラインの裏側に転がす効果的なキックで陣地を稼ぎ、敵陣ゴール前ラインアウト
から、練習どおりのピールオフプレイでフッカー磯前がトライ。ゴールも決まって47−0とリードを広げます。
その後は、FW・BKが2本ずつトライを奪い、終わってみれば75−0の大差となりました。
振り返れば、6月2日の県総体第1戦で、同じ水戸一高に勝利してから4か月余り、怪我人の続出もあり、おそらく練習試合を含めて1勝もでき
なかったこのチームに、久し振りの勝利がプレゼントされました。
その間、特に3年生は結果の出せない焦りや不甲斐なさ、屈辱等に自問自答し、辛い日々を過ごしてきたことと思います。
ようやく、結果が出せました。そしてスタートラインに着くことができました。まだまだ完成途上ではありますが、自分たちのラグビーのスタイル
が確立でき、最後まで集中を切らさない、内容のあるゲームをすることができました。
苦しかった4か月間を糧として、次の試合(12日(土)12:50〜 vs合同B)でも、更に進化を遂げた日立一高のラグビーを見せてくれる
ことを期待したいと思います。
OB、保護者、関係者の皆様には、より一層のご声援をお願いいたします。
(※今回の試合写真も、芳賀父母会長からご提供いただきました。・・・何枚かが、ややボケて見えるのは、雨の影響です。)