Back        関東大会県予選の5位決定戦は合同Bに34−17で勝利

 平成23年度関東大会県予選の5位決定戦が5月8日(日)11:45から水戸農高グランドで行われ、前半10−7、後半24−10、
計34−17で合同B(土浦一、土浦工、取手一、牛久、つくば国際)に勝ちました。(※試合中の写真は、届き次第掲載します。)
 ゴールデンウィーク最終日とあって、これまで同様、OB・保護者などの関係者が多数応援に駆けつけてくれました。

 この大会は、これまでの2試合や過去の練習試合等での怪我人が続出しており、この試合もPr(1番)、Ho(2番)、SO(10番)、
CTB(12番)、WTB(11番)の5人が不慣れなポジションで出場しており、リザーブも1人だけという、正にギリギリの布陣で臨んで
います。
 対する合同Bチームは、2回戦の三和高校には83−0で勝利しており、常総学院には0−104と敗れているものの、FWの体格
やBKの個々の突破力には侮れないものがあります。
 快晴でやや風が強く、日差しがきつい割には過ごしやすい(選手にとってはやや暑い)コンディションの中、選手の体調維持のため
各試合とも前後半にウォーターブレイク(給水のための一時中断)が入った影響で、定刻を5分過ぎてのキックオフとなりました。

 試合開始直後は一進一退の攻防、前回の試合の反省点であるインナーのディフェンスは矯正されていますが、逆に外に展開された
ときのBKのディフェンスのコンビネーションに一抹の不安を抱かせます。
 前半10分、連続攻撃からようやく敵陣ゴール前に攻め込み、ラックから左コーナーにSOが走りこんで先制トライ、ゴール不成功で
5−0とリード。16分にはやはり敵陣ゴール前からFWが右サイドを突いてトライ、ゴール不成功で10−0とリードを広げます。
 しかし、ウォーターブレイク後の25分には敵陣のラックから相手SHにタッチライン際を一気にゲインされ、そのまま繋がれて中央に
トライを喫します。ゴール成功で10−7・・・心配されていたBKのディフェンスでのコンビネーションの悪さが露呈してしまいました。
 前半は中盤での攻防が多く、こちらの意図しているような敵陣での攻撃が持続できません。スクラムはやや不安定ですが、ライン
アウトは100%以上確保できており、接点での攻防も圧倒こそできないものの優位に進めています。ただ、アタック・ディフェンスとも
にコミュニケーションが不足し勝ちで「次への仕掛け」と「継続」の意識がなく、単発になっていることが気がかりです。(いわゆる「行き
っぱなし」「やりっぱなし」です。)

 後半は、開始早々の2分に敵陣ゴール前のラインアウトモールを押し込んでトライ、ゴール成功で17−7。6分にもスクラムからbW
が持ち出し、15番から7番につないでゴール前ラックとなり、FWがサイドを突いてトライ、ゴール成功し24−7。10分にもゴール前
ラインアウトを押し込んでトライ、29−7とリードを広げ、この辺りでは楽勝ムードが漂いました。
 勢いに乗る日立一高は、ウォーターブレイク後の17分にも敵陣に攻め込みましたが、ラックをターンオーバーされて逆襲を喰らい、
BKに一気にインゴールまで走りこまれトライ、29−12と差を詰められます。
 26分には、またもゴール前ラインアウトを押し込みトライ、ゴール不成功で34−12としますが、終了間際の29分には、相手キック
にカウンターアタックを仕掛けたSOがタックルを浴び、こぼれ球をドリブルで持ち込まれ、34−17となったところでノーサイド。

 まずは、ギリギリの布陣で、不慣れなポジションでよく頑張ったこと、また前回の試合の反省点に改善が見られたことを評価し、部員
の健闘を讃えたいと思います。なによりも、この時期に3試合を経験できたことは大きな成果だったと思います。
 次の大会、県民総体(兼)国体予選は、早ければ5月下旬から始まります。今後ワンランク上のラグビーを目指すのであれば、アタック
時のフォローアップ、ディフェンス時のバッキングアップの意識が必要となるでしょう。それがない故にアタックにもディフェンスにも厚みが
なく、単発で淡白なものになっています。・・・FWが、或いはSOやCTBが普通にカバーディフェンスをしていれば、今日奪われた3本の
トライのうち、少なくとも2本は未然に防げたはずです。
 部員の皆さんは、まずはゆっくり体を休め、メンテナンスをして、本業である定期考査(試験)をクリアした上で、次の大会にチャレンジ
してください。次回もまた楽しみにしています。